どうも、ごきげんよう。だいふくです。
まいてつというゲームを完走したので感想を書いていきます。
ネタバレは極力避けますが、完全には防げないので、以下自己責任で。
●まいてつってどんな作品?
工場誘致の話が持ち上がった田舎町、御一夜市を故郷に持つ男、双鉄が、蒸気機関車8620を観光資源に経済再生することで工場誘致を撤回させる物語。
18禁恋愛アドベンチャーゲーム。steamやPS4、switchでも発売されており、そちらは全年齢向けなのでお子さまにも安心。選択肢は共通の最後にどのルートに入るかだけで、その前も後も一本道なので、感覚的にはゲームより映画やアニメに近いかもしれない。
ちなみに、R18要素は本編中ではスキップされ、回想シーンで見る形式になっている。個人的にはかなり嬉しい。
●総合評価
傑作と言っていいと思う。
絵も綺麗でよく動くし、キャラクターもみんな魅力的だし、話も起伏に富んで面白い。ルートごとにクオリティの差はあったけれど、単独シナリオライターで作ったおかげか、キャラのブレや情報の錯綜などもほとんどなく、気持ちよくプレイできた。この膨大なシナリオをひとりで作ったってなに????
●メインルート
・ハチロクルート
8620の機関士として一人前になる話。
メインプロットである地方創生についてはあっさり目で、その分サブプロットとなる双鉄さんとハチロクのトラウマからの脱却、成長をガッツリ描いてくれていた。
個人的には全ルートの中で一番感動した。わりと粗くて強引な話運びではあったが、それが気にならないくらいに感情でぶん殴られた。
あと、CGもかなり気合が入ってて、雨のシーンや布団の中のシーンは美しすぎて変な声が出た。
・日々姫ルート
民草からの動き、ボトムアップで地方創生を目指す話。
メインプロットの市長選は、ちょっとトントン拍子な雰囲気もありつつ、わりとしっかり起伏があって面白かった。日々姫の良さが出てたし、終盤の一転攻勢は気持ちよかった。
が、サブプロットである双鉄さんと日々姫の恋愛話が正直かなりキツかった。双鉄さんが日々姫を意識し始めるのがあまりに唐突だし、そこからの心の動きもあまりに解釈違いで、おれの中の横綱が「双鉄さんはそんなことしねえ~~~~~~!!」ってずっとキレてた。
・ポーレットルート
市政からトップダウンで観光復興を目指す話。
完成度としては間違いなくこのルートが一番。工場誘致賛成派の抵抗がすさまじく、プレイしながら何度も「これどうすんだよ……」「もう無理じゃね……?」となっていた。それだけに、最後ポーレットの積み重ねが結実した場面では泣きそうになってしまった。
サブプロットである双鉄さんとポーレットの恋愛話も説得力があり、かなり好き。このふたりの過去、あまりにも人間の営みすぎる。
●サブルート
・真闇ルート
世界に認められる焼酎をつくり、地方創生の軸に据える話。
メインルートを踏まえての双鉄さんと真闇姉の関係構築が巧みで、上手ぇ……と素直に感心してしまった。
真闇姉好きなんだけど、それより、日々姫の負けヒロインとしての輝きが最高に美しくて泣けた。
・稀咲ルート
工場誘致賛成派である銀行と手を取り合い、デカい規模での地方創生を目指す話。
全ルートで一番平和かも。『御一夜を大切に思う気持ちに相違はないが、御一夜のなにを大切に思っているかに食い違いがある』というのはなるほどな視点だった。
サブプロットの恋愛はかなり強引なんだけど、デレた稀咲がバチクソ可愛いから、まあええか! になった。
・ふかみ&凪ルート
トラウマを克服する話。
ハチロクルートの中に差しこむ形で描くことで、地方創生まわりの話を全カットし、双鉄さんの人間的成長に全振りするという思い切った構成。
凪とふかみのらしさが最大限出ていて、前半では笑い、後半では深く感動できた。個人的にサブルートで一番好き。
・れいなルート
純真無垢な幼女と触れ合うことで人間性を取り戻す話。
ポーレットルートの中に組み込み、れいなと恋愛をするルート。正直このルートは内容をほとんど覚えてない。あまりに双鉄さんとれいなの恋愛に違和感が強すぎて……。
ただまぁ、それはそれとしてポーレットもれいなも大変可愛かった。
●グランドルート
ここまでのメインルート、サブルートで出てきた地方創生案すべてを合体させた話。
このルート大好き。淑女協定まわりの話が面白すぎて、ケラケラ笑いながらプレイしてた。地方創生もサクサク進んで気持ちよく、でも過去から脱却するシーンではぐっときて、最終的にさわやかに未来を見て終了。
いやあ、いい作品だった。
●まとめ
あらゆる面において、とにかく作りこみが半端なくて、全体を通して非常によくできたゲームだったと思う。
個人的に一番偉いと思ったのが、主人公の双鉄をとにかく真面目で礼儀正しく前向きなキャラにしたこと。ヒロインがたくさん出てくる恋愛物語の宿命として、主人公が不自然なくらいにモテるんだけど、「まぁでも双鉄さんいい男だからな……これくらいモテるのも当然か……」と納得させられてしまった。強い。
あと、物書きを志す人間としては、全編通して、その圧倒的な取材量に敬服するしかなかった。観光復興も鉄道も市政も選挙も銀行運営も川下りも、とにかくあらゆるイベントにおいて「ああ、なるほどそう考えるものなのか」「はえ~そうやって立ち回るものなんだ」と感心しきりだった。うんちくをうんちくで終わらせず、常に物語に絡めていたのもプロの仕事としか言いようがない。これだけの情報量をひとりのライターで扱いきったってどういうこと???
ちなみに、攻略順は好きにしたらいいけど、個人的に、ポーレットルートは日々姫ルートのあとにやったほうがいいと思う。やってることが近くて、明らかにポーレットルートのほうがクオリティ高いので。自分はポ→日→ハの順に攻略したせいで、日々姫ルートでちょっと肩透かしを食らった感じになってしまった。もったいない。
以上!!!!!
去年の九月くらいに五百円だったか三百円だったかのセールで買ったんですが、もし仮に定価で買っていたとしても満足していただろうなと思います。そのくらいにはクオリティが高かった。
正直、語りたいことはもっと山ほどあるんですけど、あんまり書いてもまとまりがなくなるので、とりあえず今回はここまで。
LastRunを完走したらまた感想書きます。
では。