だいふかない記録

だいふくがマンガの感想を書いたりほかのことを書いたりします

映画「BLEACH」感想

 どうも。ごきげんよう。だいふくです。ニートです。

 さて、今日は映画BLEACHの感想を書いていこうと思います。といっても一回通しで見ただけなので、記憶違いや曖昧なところもあるかと思います。また原作ファンではありますが、初期のころの話はちょっと記憶が薄いので、ガチガチのファンの方から見るとそうじゃないだろうと思われる部分もあるかもしれません。ご容赦ください。

 ネタバレはしない方向でざっくり語りますので、映画未視聴の方もそこらへんは安心してお読みください。

 前置きが長くなりました。そろそろほんへに入りましょうか。

 

 

  • 大雑把な感想

 そこそこ面白かった、というのが正直な感想です。

 事前情報として、

「クソ映画ではない」

「アクションが良い」

「オサレ感はない」

福士蒼汰が9割一護」

 という話を聞いていたので、あまりBLEACHの雰囲気を期待しないで観に行ったのですが、思ったよりは原作の空気を再現しようと頑張っていて、結構好感触でした(再現できていたとは言ってない)

 また個人的にとても驚いたのが、CGのクオリティの高さでした。特に虚が割とマジでヤバイ怪物として見れて、なかなかの絶望感を与えてくれました。

 アクションシーンもなかなか良く、一部格好良くしようとしてかえって格好悪くしていた部分もあったものの、個人的にはるろ剣並のアクションを見せてくれたなと満足できました。

 

 

 福士蒼汰演じる一護のクオリティは、確かにかなり高かったです。個人的には9割とまでは言えないですが、それでもほとんど違和感なく見ることができました。オレンジの髪が普通に似合ってたのは、顔の良さ故なんですかね。福士蒼汰格好いいから好き(ホ並感)

 

 ルキアに関しては、髪型を変えたのが好判断だったなと思いました。後述する白哉の前髪がクッソ違和感あったのもあって、より強く思いました。

 ただ、やや舌ったらずなしゃべり方が、あの古臭い言葉遣いと合わなくて、どうしてもそこの違和感が付きまとい続けました。

 

 恋次白哉については、髪型の違和感が強すぎて、他にあんまり覚えてないです。ワックスで固めるにしてもヘタクソ過ぎないか? 白哉の前髪に至ってはべとべとしてそうだなあんまり触りたくないなって思った。正直あんまり演技も上手いと感じなかったのですが、あの見た目がハンデになっている気がしてならないので、言及は控えます。

 

 雨竜は、なかなか原作より痛々しいキャラになっていて面白かったです。シンプルな見た目をしているわりにコスプレ感が強かったのはなんでなんですかね。美味しいところを持って行ったのはいいけど、そこに至る描写がなかったため、原作未読の人たちにとっては謎すぎるキャラだったんじゃないでしょうか。

 

 織姫、タツキについては特に印象ないです。チャドはデカかったです。ケイゴがかなり原作まんまで、すごく良かったです。もっとケイゴと一護の絡みが見たかったですね。

 

 一心も、かなり原作に近いなぁと思いました。原作ほどはっちゃけてはいないけれど、実写で違和感がない程度に一心らしさが出ていて、とても好きでした。妹二人はこんな小さかったっけって思いました。原作では中学生だった気がするんですけど、違ったかな。

 

 キャラ全体を見ると、とにかく、一護、ケイゴ、一心のクオリティが高く、彼らについてはとても気分よく見ることができました。が、他のキャラがどうにもコスプレ感強いというか、作り物臭くて受け付けなかったというのが正直な印象です。

 

 

  • アイテム

 斬魄刀が、とにかく安っぽい。まぁホンモノ使うわけにもいかないですからたぶん仕方ないんですが、大画面いっぱいに映るときなどは、オモチャやんという印象しか受けなかったです。

 あとストーリーにも関わってくる話なんですけど、個人的に包丁みたいな姿の斬月が一番好きなので、そこが出てこなかったのは残念でした。斬月のおっさんすっ飛ばしてでも真の姿見せたほうが、一護の覚醒感も出るし良かったんじゃないかなーって思ったり。

 あとルキアが持っていた謎のGPSみたいなやつって、原作にありましたっけ。

 なんか、アイテム全般、それこそ衣装から小物に至るまでどれもこれもオモチャっぽいなぁと感じました。そのせいで余計にコスプレ感が出てしまったのも残念。

 

 

  • ストーリー

 んー、なんですかね。途中までは、悪くなかったです。ストーリーラインは基本に忠実で、感情の上げ下げもきちんと表現されていました。

 一護がなかなか煮え切らないのも当然で、その間退屈させないようにBLEACHらしい掛け合いが描かれていたのも良かったです。

 そこからの転換も自然。キャラの魅力を出せる形でストーリーを動かし、いくつもの決断を描いているのは上手いなと思いました。

 なんですけど、後半がかなり取っ散らかっているというか、なんというか。チャド、織姫の見せ場もかなり中途半端ですし、雨竜の行動原理もよく分からない。退場のさせ方も雑。最終戦は蛇足感満載だし、そこからのエンディングへの流れも不可解。こいつらなんで手のひら返したの? ラストの締めで結構持ち直した感じはありましたが、やはり後半の失速が痛かったように思います。

 

 

  • アクション

 良かったです。

 序盤は正直クソだなって思いながら見てたんですけど、徐々に動きが洗練されてきたというか、多分、一護の成長を表現するために序盤はあえてガバガバなアクションしていたんだなって感じでした。実際、修行パートの最初と最後でかなり動きが違い、かなり露骨とはいえ、成長を感覚的に理解できるというのは重要だなと思いました。

 でもワイヤーアクション使いすぎだし、あれ安っぽく見えるからやめてほしい。なんで変に格好良く見せようとするかなぁ。普通にガチバトルするのが一番格好いいのに。

 

 

  • CG

 虚のクオリティが恐ろしく高かったです。昔虚と対峙した時を思い出しました。

 それだけになんでしゃべらせたんやって思ったんですけど、虚って原作でもしゃべってましたっけ。覚えてない。

 蛇尾丸もなかなか格好良かったです。あのオモチャっぽい見た目からの格好いいCGだったんで、ずっと伸びてた方が良かったのでは説ある。

 あと個人的にとても感心したのが、蛇尾丸をぶん回している時に、刃先が画面手前側を何度もかすめていったところでした。あれ、多分漫画やドラマでは使えない、映画ならではの表現方法なんですよね。大画面で、観客は画面だけを注視している。だから、そこで画面の一番手前側を刃が高速で飛んでいると、反射的に目を細め、恐怖感を覚える。マジでヤバイ斬撃の中一護が戦っているんだという事が、こちらの本能に訴えることでとても良く伝わってきました。

 

 

 

  • まとめ

 ターゲットが良く分からない映画だな、と思いました。

 原作未読の層をターゲットにしているとしたら、ちょっと説明不足過ぎるかなと感じますし、逆に原作ファンをターゲットにしているとしたら、ちょっと改変しすぎかなと。

 原作の既読未読もそうですが、オタク向けかリア充向けかという点でも、やはりよくわかんないなという感じでした。

 というアレで、総合的に見ると、おすすめはしないけど、まぁ一回くらい見といてもいいかもね、という感じでした。メンズデーで1100円で見ましたが、損をしたという感覚はなかったです。でも1800円払ったらたぶん後悔してたかな。そんな感じ。